山に出会い、波に出会い。
どちらもただただ、ひかりをはなち、
あたたかく出迎えてくれる。

朝日に透けるツツジの横顔に、
胸がドキドキした。

ピンと背をのばし、
まっすぐに光へむく、
そのうつくしさ。

見渡せば、あちらこちらから。

はるが来たよ。いっしょに、たのしもう。
と言ってくれているような気がした。

やまのふもとで輝く、
たくさんの小さなひかりの粒たち。

冬至を目指し、夜が
深く、濃ゆくなっていく。

ときが満ち、そのいのちいっぱいに開く姿は、
つよくうつくしい。

保育園の帰り道に咲く子たちが、
息子の足を引き止める。

その名の通り、キラキラ、ピカピカと
まるで宝石のように実っておりました。

やさしい風に誘われて、
まばゆい光に目をほそめる。

皆が皆、カタチを変え、
白くかろやかな姿になる。

香りにふと見上げれば、
ぽぽぽと咲いておりました。

まるで火が灯っているかのように、
あかく、ひかる。

やわらかな土に、
ポツリポツリと。

花ひらく姿が、
まるで星がまたたくようだなあと。

白いちいさな花たちから、
すずの音が聞こえてきそう。

先っぽだけ赤くなっているんだね。可愛いね。

春の光を纏うように、
放つように、飛んでいました。

ひと雨ごとに、ほろけていくように。

香りに誘われて、
ついつい遠回りをしてしまいます。